自社開発系EMの奮闘記vol.1~さあ今日も、我々は貢献していると証明しよう~

目次

はじめに

こんにちは!RSSでエンジニアキャリアマネジメントを担当しているK.M.です。

私が2015年に新卒入社した当時、RSSはまだ存在しておらずグループ内の情報システム課という位置づけでした。2018年の分社化以降は積極的なエンジニア採用を継続し、当時6名だったところから2025年には100名を超えるエンジニア組織になろうとしています。

2024年にエンジニアキャリアマネジメント課を発足させ、現在私はEMとしてのキャリアを歩み始めています。業務領域は多岐にわたり、専門性の高いエンジニアチームを管理し、成長へ導くために日々奮闘しています。RSSの規模が大きくなっていく中、フェーズごとに担うべき役割も変化してきました。開発技術や人事採用の知識を深く理解し、視野を広く持って、柔軟に組織を運用することが常々求められているなと感じています。

<RSSエンジニアキャリアマネジメント課の業務領域>

  • Vision ― 組織のビジョンを示す
    • グループに対するIT活用の貢献度の見える化や、エンジニア行動指針の企画・設計・定着化を進めています。
  • People Development ― メンバーのキャリア開発
    • エンジニア職種ごとのスキル開発支援を企画・運営しています。(新卒/既存社員向け研修、資格取得の促進を含みます)
  • People Evaluation ― 評価制度の開発・改善
    • より定量的な評価制度を目指すとともに、チャレンジングな組織風土を促進すべく、改善を進めています。
  • Recruiting ― 採用活動による組織拡大
    • 新卒採用とキャリア採用の両軸で採用活動を行っています。エンジニア募集中です!

出典:エンジニアリングマネジメントトライアングル

これらの領域は相互に作用するため、整合性を意識しながら企画・運営をしています。毎日頭がパンクしそうになっています……。

さて、今回の記事では、Visonの業務領域にあたる「貢献度の見える化」の取り組みについてご紹介したいと思います。「貢献度の見える化」では、私たちRSSがレイスグループに対して提供しているIT活用の貢献度を可視化することを目標にしています。

RSSでは現在「改善の旅」と題して、組織横断的なチーム編成によるDX推進を行っています。例えばAppデザイン、DevOps、AI活用、QCDS適正化などにまつわる施策です。「改善の旅」が目指している方向性については、別の記事で紹介いたします!

本記事で取り上げる「貢献度の見える化」はそれらの施策の一つです。


「貢献度の見える化」とその目標について

はじめに当グループについてご紹介させてください。

創業以来、レイスグループは企業経営者が抱える様々な課題に対して解決手段を企画・立案し、 実行までサポートすることで、顧客の経営革新を実現してきました。 

上場企業役員・部長経験者の知見や人脈を活用する経営顧問事業、即戦力人材のスカウト事業をはじめとして、M&A支援事業、Webソリューション事業、EC支援事業など、多面的な切り口から経営課題の解決を支援しています。

このようなレイスグループに対して、RSSではITを活用したソリューションを提供しています。開発ベンダーへ開発をまるごと依頼して管理だけするようなスタイルではなく、内製開発を主とする、いわゆる自社開発の企業です。顧客へ提供するサービスの企画・設計・開発・保守を手掛けるほか、顧客管理システムやグループ内情報共有システムなど、レイスグループの事業に関わるほぼすべてのシステムを企画立案し、業務プロセスの改善を推進しています。また、データ収集・蓄積基盤の構築と、そのデータを活用した分析や機械学習によるデータマッチング、クラウドシフトやDevOpsによる高速開発の仕組み構築、ゼロトラストセキュリティ対策に取り組んでいます。

記事の本題に戻りますが、RSSが目指しているのは自社の利益最大化ではありません。レイスグループ全体の利益最大化です。そのため、RSSがレイスグループに対してどのような付加価値を提供しているかを明確にし、その指標を元にRSSがどのような成長をしているのか測定できるようにしたいと考えました。

「貢献度の見える化」を進めるうえで重視したのは下記3点です。

  1. 貢献度KPIは計測可能であること。
  2. 貢献度KPIツリーの整合性は、作業まで紐づいていること。
  3. すべての業務が作業として定義されていること。

KPIの定義と業務のマッピング

2014 State of DevOps ReportにてNicole Forsgren Velasquezらは、IT組織の生産性と業績の関係について下記のように述べています。

Strong IT performance is a competitive advantage. Firms with high-performing IT organizations were twice as likely to exceed their profitability, market share and productivity goals.

(要約) IT部門のパフォーマンスの高さには、生産性、収益性、そして市場占有率を高める効果があり、組織全体の業績と高い相関をもつ。

引用:2014 State of DevOps Report

ここで述べられているパフォーマンスを開発力と言い換えるなら、構成要素は一体なんでしょうか?
システム開発と企業の利益の関係性を、図に整理してみました。

私たちRSSは、システム開発力を構成するものは大きく下記の3つだと考えています。そのため、「貢献度の見える化」を目指すにあたり、貢献度KPIとしてこの3つを最初に定義しました。

  • 生産量
  • スピード(対応速度)
  • 品質

これらの指標を元に、さらに具体的なKPIへと落とし込んでいきます。このプロセスではアプリケーション開発部門やセキュリティ・インフラ部門、データ活用部門だけでなく、すべての業務がマッピングされることを意識しました。エンジニア採用や育成業務ももちろん入ります。作成中の図とにらめっこしながら、漏れがないように現場へのヒアリングも行います。

貢献度評価に使う元ネタは、主にプロジェクト管理ツール(BackLog、Redmineなど)のチケットです。現在はプロジェクト別にチケットごとで想定される工数や実績工数を記録しており、これを活用できると考えました。
別のツールで貢献量の評価をすることも考慮し、最終的には作業データをBigQueryに集約して可視化しようと目論んでいます。


おわりに

次回は「生産量」「スピード(対応速度)」「品質」それぞれの詳細KPIを定義していった経緯や、議論した内容、大変だったことなどを共有できたらいいなと思っています。
それではまたお会いしましょう!

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